こんばんは。マルイ株式会社の井手浩一です。
不動産査定でお会いした売主様から、まれに「仲介手数料の値引き交渉」をされる事があります。
不動産の売却には、不動産会社に支払う仲介手数料がついてまわりますが、値引き交渉はするべきか?解説します。
つい先日、売主様との話の中で「別の会社は手数料を半額でやると言ってくれているんだけど、井手さんのところはどれくらい値引きしてくれるの?他所と同じくらい値引きしてくれるのなら井手さんのところにお願いしようと思っているんだけど」と言われました。
仲介手数料とはどのような費用なのかを知るところから始める
まず、仲介手数料のお金の内訳にはどのようなものが入っているのでしょうか?
①不動産査定
②販売準備に伴う各業者様手配、作業立ち合いなど
③販売資料作成、物件状況や生活環境などの調べ
④ポータルサイトやSNS、自社HPへの物件掲載及び、チラシ投函
⑤購入検討者の内見立ち合い、商談
⑥重要事項説明書の作成、売買契約書の作成及び、契約締結
⑦売買代金の支払い及び所有権の引渡し
大まかな流れで上記が不動産会社の業務となります。
これらの仕事にまつわる「時間」「労働力」「お金」が発生するわけです。
物件をお預かりして、早くても1ヶ月、中には半年・1年と販売活動を根気強く継続しなければいけません。不動産会社の仲介業務も、小売業などと同じで報酬を頂く前に、人件費・広告費の費用を前倒しで支払うわけです。
仲介手数料が少ないと販売活動にお金をかけられない
例えば、仲介手数料を値引きして15万円だとします。不動産会社は十分な販売活動ができるでしょうか?私は難しいのではないかと思います。
それではなぜ、「仲介手数料半額でやりますよ!」という不動産会社があるのでしょうか?
実際にその会社に聞いてみないと分かりませんが、理由の多くは「値引きしないとお客様から仕事を依頼して頂けない」からではないでしょうか。自社の強みや販売戦略がないことで、安さでしか勝負できないのかもしれません。
仲介手数料を値引きしてもらうという事は、販売活動が十分にしてもらえない可能性もあるということを覚えておきましょう。

